発達障害を持つ方のリワーク活用法

自閉スペクトラム症などの患者さんと接する際に、対人場面での苦手意識の強さや、それによる自己肯定感の低さを感じることが多いです。話しかけるタイミングがわからず報連相が不足となり職場で叱責されてしまったり、周りに助けを求められず業務を一人で背負ってしまったり・・・。迅速な報連相や高いコミュニケーション能力等を求められる現在の社会において、患者さんの苦労は甚大なものだと思います。
当院デイケアでは、集団の中で仲間と共に過ごすことで様々なコミュニケーションのトレーニングを行って頂いております。ある患者さんは、雑談場面に苦手さを感じており、デイケアでの集団の場に馴染むことに苦慮されていました。しかし、カードゲーム等を介してメンバーとコミュニケーションを取ることで少しずつ輪に入り、今ではゲームを介さなくても雑談の輪に進んで入ることができるようになりました。このように、デイケアでは患者さんのペースに合わせて様々な対人交流を試すことができます。それらを通して、患者さんのより良い生活、復職のお手伝いをさせて頂いています。 (I)

 

※発達障害についてスタッフが書いた文章を載せていきます。


2020年12月14日