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1.発達障害〜自閉スペクトラム症(ASD;Autism Spectrum Disorder、アスペルガー症候群)とは
2.大人の発達障害とは
6.大人の発達障害の治療
7.まとめとして〜院長より〜
8.学会発表など
1.発達障害〜自閉スペクトラム症(ASD;Autism Spectrum Disorder、アスペルガー症候群)とは
自閉スペクトラム症は、社会的なコミュニケーションや他の人とのやりとりが上手くできないといった対人交流の不得手さ、興味や活動の偏り、感情の表出の乏しさ、感覚過敏などの特性があります。発達障害やアスペルガー症候群といった呼び方をされることもあります。親の育て方が原因ではなく、感情や認知といった部分に関与する脳の異常だと考えられています。
発達凸凹という言い方もあります。
大学生や社会人になってから対人関係や仕事がうまくいかずに医療機関にかかり診断がつく大人の発達障害は、幼少時に診断を受けた方たちよりその特性が薄い、または本人の工夫や我慢で今まで顕性化しなかったともいえます。
多くの活躍している著名人の中にも発達障害と言われている人たちがいます。その方々皆さんが医療や福祉を受けているわけではありません。
「発達凸凹」の強みで活躍できている人や、周りの理解、協力があり大きな問題がなくうまく過ごしている人が多いのも事実です。
実際はうつ症状などをきっかけに医療機関に通院を開始し、治療経過中に診断されることもよくあります。
当院では治療を希望しない、診断をつけるためだけの検査希望はお断りしています。なぜなら、医療的な支援を必要として困っている方の診断・治療を優先したいからです。
ただし、それまでの経験からもう変わらないと諦めている方もいますが、私たちは今後の生き辛さは治療により改善(軽減)できると考えていますので、ご相談いただきたいと思います。
当院では大人の発達障害の特性を観察するため、原則、2,3か月デイケアでの観察をしたうえで心理検査等の所見と合わせて診断をしています。
デイケアでは治療も並行しておこないます。
当院では成人発達障害の治療ポイントは3か所あると考えています。
→ 仲間体験を経験する中で、少しずつ「発達」が進む場合があります。
→ デイケア、グループワークで信頼関係を経験する。サイコドラマで過去の自分をいたわる、認める。SST(ソーシャルスキルトレーニング)などで新たな対人スキルを身につける。今後の生きやすさにつながる治療効果が期待できます。
→ 薬物療法やゆっくり療養するなどして、従来の状態に戻していきます。
私が考える成人発達障害の特徴について書かせていただきます。集団療法による治療がなぜ有効なのかわかっていただけると思います。
(わかりやすくするために極端な表現になっております。ご了承ください。)
1) 発達できない障害なのではなく、発達がゆっくり進む障害。十分な時間をかけることにより発達・成長は続きます。
8.最近のさっぽろ駅前クリニック医師スタッフの学会発表など
成人発達障害に関する発表を勢力的におこなっています。
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